日本の不妊治療:妊娠まで平均6.4年

妊活

妊活のハードルについて以前ブログを書きましたが、日本の妊活についてはこんな調査結果も出ています。

製薬会社のフェリング・ファーマが2022年2月〜4月にかけ、本人かパートナーが不妊と診断された217人(日本)を対象に実施した調査では、子どもを持ちたいと決めてから実際に妊娠するまでの平均期間は6.4年という結果が出た。

この6.4年は、妊活開始(つまり子供を持ちたいと決めてから)をスタート地点としているため自然妊娠を希望して検査等を行なっていない期間も含まれています。

妊娠までの平均期間が6.4年の理由は?

この結果を見た時の最初の印象は平均期間としては長いと感じましたが内訳をみてみると、実体験からしても納得できました。6.4年の内、病院で診察を受けるまでに約3.2年かかるようでその理由は、不妊治療に対する正しい知識がなく、診察を受ける事に対するためらいがあるからのようです(約8割がそのように回答)。そして実際に治療を開始するまでに平均約1.3年かかるようで、回答者の半数はその理由に経済的理由を挙げています。

私自身も本来であれば結婚してからすぐにでも子どもが欲しかったのですが、診察を受けるまでに1.5年、そして診察を受けてから本格的に治療を開始するまでに1.5年かかっています。不妊治療についてもあまり知識がなかったのでまずは自然に出来ればいいや、と思いながら検査なども行なっていませんでした。また診察後すぐに治療を始めなかった理由は仕事上、通院が難しかった事と治療費が高額だった事で即決できなかった事があります。治療を始めてからの妊娠までの期間などはこちらで紹介しています。

子どもが欲しいと思っていない方にも知って欲しい事

私は実際に不妊治療を経験したので今は子どもが欲しい人にはなるべく早く妊活(自然妊娠を望む方もブライダルチェックやホルモン検査は受診を推奨)を始める事をおすすめしますが、経験するまでは「将来的には子どもが欲しいと思うけど、急いではいない」「婦人科の検査などでも問題はないので自分は大丈夫」という気持ちから治療をあまり意識していませんでした。
当時、不妊治療を経験した友人からは年齢により(特に35歳以降は)どんどん妊娠しにくくなるという話は聞いていたので「お付き合いから3ヶ月で結婚へ」で書いたように子どもを意識した結婚時期はタイムリミットを設けていて早い段階での展開を希望していました。しかし一方でタバコも日常的に吸っていましたしお酒も好きで毎日飲んでおり、今考えると当時は子どもが欲しいと思っていた私自身の意識も低かったと思います。40代で出産している方もいるので、まだ大丈夫とどこかで思っていました。

ただ実際に治療を開始をしてからは、日々のストレスや生活習慣も妊娠に影響する事や年齢による卵巣機能の低下も実感しました。体外受精では胚盤胞といって体外で受精させた受精卵を体内に戻すのに適切な状態まで育て受精卵をグレードで分類する工程がありますがそこでも期待程の結果は出ず少しずつ治療との向き合い方も変わり、日常の生活習慣(食事や適度な運動)も意識するようにもなりました。

私のパートナーは結婚2年目の当時47歳で「子どもはいらない」と言っていましたが、女性は35歳以降から高齢出産となりますので、仮にそれを1つの基準とすると男性と比べて女性の方が結婚や子どもに対し意識が強くなる事も理解してもらえたらと思うのです。
また、30代は女性自身も働き盛りで仕事が大切な時期ですよね。その中で子どもよりも仕事を優先するケースもあるかもしれません。それも1つの選択ですし私も凄く葛藤しました。ただ特に男性の皆さんには、もしパートナーとなる女性が仕事と子どもで悩んでいたら、女性が子どもを持つ事にはタイムリミットがある事を知ったうえで将来を一緒に考えてもらえたらと節に願います。
もし「自分の自由な時間や生活をまだ変えたくない」という理由だけで考える事を先延ばしにしているのであれば、そんな方はぜひ女性側にたって考えたうえで相談に乗ってあげていただけたらと思います。

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